株価下落で魅力的になってきている楽天の株主優待

EC(電子商取引)市 場の成長を追い風に受ける楽天のご紹介です!豊富な種類の株主優待が魅力です。

楽天(東証1部<4755>)は日本最大級のBtoCの電子商取引サイト「楽天市場」を管理・運営する企業です。その他にも「楽天トラベル」「楽天カード」「楽天証券」など、ポイント戦略による顧客の囲い込みで、クロスボーターの成長に成功しています。同社の株主優待は種類が豊富でかつ最低投資金額が10万円程度と手掛けやすい金額です。

業績は堅調に拡大しておりますが、トランプラリーでは、IT銘柄の株価は逆に下げている場合も多く、同社の株価も緩やかな調整が続いています。それだけに株価水準は低くなり、(金額換算できる優待が少ないので見た目の利回りは低いですが)株主優待も魅力的な水準になってきていると思います。

【銘柄データ】楽天(東証1部<4755>)
【株主優待+現金配当予想利回り】 2.9%
【2016年12月9日株価】 1,162円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=11万6200円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 4.5円
【株主優待権利確定月】 12月末


【株主優待の内容】
100株以上で下記の株主優待
1、楽天市場 200円クーポン4枚(総額800円相当)
2、楽天トラベル 国内宿泊クーポン(総額2,000円相当)
3、楽天Koboでの電子書籍購入に対し楽天スーパーポイントを+2%付与
4、抽選で株主様限定楽天イーグルスグッズをプレゼント
5、楽天イーグルス主催公式戦観戦チケットを優待価格でご提供
6、抽選で株主様限定ヴィッセル神戸グッズをプレゼント
7、ヴィッセル神戸主催公式戦観戦チケットを優待価格でご提供
8、楽天証券口座にて自社株式を保有している株主様限定
楽天証券口座での自社株式購入に係る手数料について30%ポイント還元及び、マーケットスピード利用料1年間無料


※今回は100株を購入したケースで上記の株主優待を獲得したケースを想定しています。株主優待は額面の確定している1と2の合計2800円を額面通りの2800円で評価し、利回り計算しています。もちろんその他の株主優待も有効活用できれば更に利回りは向上します。

「楽天経済圏」モデルが成功しており、中長期的な成長が期待できる

クラウドサービスの拡大やスマホの普及を追い風に、EC(電子商取引)市
場は成長を続けており、同社はこの追い風を受けています。また、楽天グループが提供する様々なサービスにより形成される「楽天経済圏」でのクロスボーターでのサービス利用を促進。この経済圏を結ぶのが「楽天スーパーポイント」。会員は一つのID(楽天カード、楽天Edyなど決済システムも)で同社の様々なサービスを利用し、サービス利用によって貯まったポイントを、楽天市場や楽天トラベル、そして加盟する実店舗などの楽天経済圏内で利用することができます。ポイント付与・利用を活用して、会員の流入拡大と経済圏内でのサービス利用や回遊性を促進しています。2016年9月末時点での楽天会員数は累計で1億1650万人(前年同期比12.8%増)、クロスユーザー率(2サービス以上の利用率)は62.2%となっています。

さらに海外展開も加速。同社は2008年の台湾を皮切りに、タイ、米国、フランス、インドネシア、フランス、ドイツ、英国、ブラジル、マレーシア、と現地のEC事業者を買収し、グローバル展開を拡大しています。

業績は堅調に拡大しているといった感じで、16年12月期の株式市況の影響を受ける証券事業を除いた連結の売上収益は前年比で2桁成長を目指しています。その一方で、前述のように株価はやや軟調に推移しており、2013年下半期以降の下値支持線である1000円近くまで株価は下落してきているところです。1000円前後では、株主優待を貰いながらの中長期面線での投資を検討しても悪くないところと思いますが、どうでしょうか?